※2025年4月30日時点の情報なので、最新情報は公式サイトで確認してください。
「副業の収入と会社の給料、タックスナップでまとめて申告できる?」 「不動産や農業の収入があるんだけど、対応してる?」 「FXで損失が出たんだけど、繰越控除はできるのかな…?」
個人事業主やフリーランスと言っても、働き方や収入の種類は人それぞれ。タックスナップが自分の状況に合っているのか、気になりますよね。
この記事では、副業、不動産所得、農業所得、損失繰越、譲渡所得、法人化など、特定の所得や状況におけるタックスナップの対応状況や使い方に関するよくある質問と、それに対する公式の回答を分かりやすくまとめました。
「自分のケースではタックスナップを使えるのかな?」という疑問を解消し、安心してアプリを活用するための情報をお届けします!
📊 タックスナップでの特定の所得・状況に関するQ&A
一般的な事業所得以外に収入がある場合や、特別な状況でのタックスナップの利用について、疑問点を解消していきましょう。
不動産所得・農業所得について
❓ 不動産所得や農業所得の申告には対応していますか?
Q: サラリーマンですが、副業として少しだけ不動産収入があります。タックスナップは不動産所得の確定申告書作成には対応していないと聞きましたが、全く使えないのでしょうか? Q: 農業を営んでいます。タックスナップで申告書を作ろうとすると、売上高が「営業等所得」の欄に入力されてしまいます。
A: はい、おっしゃる通り、現在のタックスナップは不動産所得や農業所得の確定申告書作成機能には対応していません。(将来的に対応予定はあるようです)
ただし、全く使えないわけではありません! 不動産や農業に関する日々の収入や経費の「仕訳(記帳)」機能は、タックスナップを使って行うことができます。 使い方としては、以下の流れになります。
- タックスナップで、不動産・農業関連の取引を日々仕訳していく。 (例:家賃収入、農作物の売上、管理費、肥料代、修繕費など)
- 確定申告の時期になったら、タックスナップから1年間の仕訳データをCSV形式などでエクスポート(出力)する。
- エクスポートしたデータを基に、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」や他の会計ソフトを利用して、不動産所得用・農業所得用の正式な申告書(収支内訳書などを含む)を作成し、提出する。
つまり、日々の記帳はタックスナップで楽に行い、最後の書類作成だけ別のツールで行う、という活用方法が可能です。 (公式回答より)
副業(給与所得あり)の場合
❓ 副業の所得と給与所得を合わせて申告できますか?
Q: 昨年途中まで会社員として働き、その後フリーランスになりました。会社員時代の給与所得と、フリーランスとしての事業所得を、タックスナップを使ってまとめて確定申告することはできますか?
A: はい、もちろん可能です! タックスナップの確定申告書作成機能には、給与所得の情報を入力する項目が用意されています。 申告書作成ステップの中で「給与をもらっている」といった質問(または項目)がありますので、そこで会社から受け取った「源泉徴収票」の内容(支払金額、所得控除後の金額、源泉徴収税額など)を正確に入力してください。 そうすれば、あなたの事業所得(または雑所得)と給与所得が正しく合算され、納めるべき所得税額が計算された確定申告書を作成できます。 (公式回答より)
損失の繰越(FX・株など)について
❓ FXや株取引などの損失繰越に対応していますか?
Q: FX(先物取引)や株式投資で損失が出てしまいました。この損失を翌年以降に繰り越して、将来の利益と相殺したいのですが、損失の繰越控除の申告はタックスナップでできますか?入力方法がよく分かりません。
A: はい、タックスナップは分離課税(FX、先物取引、株式譲渡など)の申告と、それに伴う損失の繰越控除に対応しています。(2024年2月頃に機能が追加されました) 確定申告書作成画面を進んでいくと、
- 「その他」
- 「損益通算・繰越損失」
- あるいは分離課税に関する項目
といったセクションがあるはずです。そこで、該当する取引の種類(先物取引、株式等)を選択し、その年の損益や、過去から繰り越してきた損失額などを入力する欄があります。 過去3年分の損失繰越にも対応しているようです。
もし入力箇所が見つけにくい場合や、どの数字を入れればよいか分からない場合は、取引の内容や過去の申告状況などを整理した上で、タックスナップの公式サポート(LINEなど)に具体的な画面を示しながら質問してみると良いでしょう。 (公式回答より)
譲渡所得(家の売却など)について
❓ 譲渡所得(家の売却など)の申告はできますか?
Q: 昨年、住んでいたマイホームを売却しました。その際の譲渡所得(売却益または損失)の確定申告をタックスナップで行うことはできますか?
A: いいえ、残念ながら現在のタックスナップでは、土地や建物などを売却した際に発生する「譲渡所得」の申告には対応していません。 (公式回答より) 譲渡所得の申告は計算が複雑な場合も多く、特例なども絡むため、専門的な対応が必要です。譲渡所得がある場合は、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」を利用するか、税理士さんに相談して申告を行う必要があります。
年の途中で法人化する場合
❓ 年の途中で法人化する予定ですが、タックスナップは使えますか?
Q: 現在は個人事業主としてタックスナップを利用(または検討)していますが、今年の途中で会社を設立して法人化する予定です。タックスナップは法人には対応していないとのことですが、途中まででも使う意味はありますか?
A: はい、年の途中まででもタックスナップを利用する価値は十分にあります! タックスナップは法人には対応していませんが、あなたが個人事業主として活動していた期間(年の初めから法人設立日の前日まで)の会計処理と確定申告には、問題なく利用できます。
法人化した場合でも、その年の確定申告では、
- 個人事業主としての期間の所得
- (もしあれば)法人から受け取る役員報酬などの給与所得
を合算して申告する必要があります。タックスナップを使えば、個人事業主期間の所得計算と申告書作成(個人分)をスムーズに行えます。 法人設立後は、法人向けの会計ソフトに切り替えることになりますが、それまでの期間の記帳・申告準備にタックスナップを活用するのは、非常に効率的でおすすめです。 (公式回答・ユーザー状況より)
まとめ:自分の状況に合わせてタックスナップを活用しよう!
今回は、副業、不動産・農業所得、損失繰越、譲渡所得、法人化といった、特定の所得や状況におけるタックスナップの対応状況と使い方に関するQ&Aをご紹介しました。
ポイントを整理すると…
- 不動産・農業所得: 申告書作成は未対応だが、日々の仕訳には活用可能。データ出力して他ツールで申告を。
- 副業(給与所得あり): 給与所得と合算して申告可能! 源泉徴収票の情報を入力しよう。
- 損失繰越(FX・株等): 対応済み! 申告書作成画面の該当項目から入力。
- 譲渡所得(不動産売却等): 未対応。 他の方法で申告が必要。
- 年の途中での法人化: 個人事業主期間の申告に活用できる!
タックスナップは多くの個人事業主・フリーランスにとって便利なツールですが、すべての所得種類や状況に完全対応しているわけではありません。しかし、対応していない場合でも、仕訳機能だけを活用するなど、工夫次第で便利に使える場面もあります。
ご自身の状況を把握し、この記事の情報を参考に、タックスナップを上手に取り入れてみてくださいね。