この記事では、動画編集ソフト「Filmora 13」に搭載された新機能「サブシーケンス」の使い方と活用術について詳しく解説していきます。
サブシーケンスは、複数のクリップをひとまとめにして、まるで1つのクリップのように扱うことができる便利な機能です。
この記事を読めば、サブシーケンスの仕組みと使い方を理解し、動画編集をより効率的に、そしてクリエイティブに行うことができるようになります。
Filmora 13の新機能「サブシーケンス」の使い方
サブシーケンスは、タイムラインに配置された複数のクリップを選択し、右クリック ▸「サブシーケンスを作成」することで使用できます。
0:00 サブシーケンスで複数のクリップをまとめて操作!
サブシーケンスとは、タイムラインに配置されている複数のクリップを選択して、右クリック ▸「サブシーケンスを作成」すると、選択したクリップをまとめて1つのクリップとして扱うことができるFilmora 13の新機能です。
0:05 よくある質問:複数のテキストやステッカーをまとめて動かしたい!
ユーザーさんから「複数のテキストやステッカーをまとめて動かしたい」というコメントをよくいただきますが、このサブシーケンスを使えば解決します。
このように、画像やテキスト、ステッカーを使って作り込んだアイコンも、すべて選択して右クリック ▸「サブシーケンスを作成」して、ひとまとめにすることで、キーフレームを使って動画の上を自由に動かすことができます。
0:10 キーフレーム機能の活用
キーフレームもFilmora 13で大幅に強化された機能の1つなので、よかったらこちらの動画をチェックしてみてください。
0:15 サブシーケンスの利点
このように、動画/画像/タイトル/エフェクト/オーディオなど、あらゆるクリップをまとめて、一括でエフェクトをかけたり、キーフレームで動かしたり、色や速度の調整を行うことができます。
タイムラインがすっきりするのもメリットの一つですね。
0:20 サブシーケンスの中身を確認・編集
一度サブシーケンスとしてまとめたクリップは、ダブルクリックすると、タイムラインの表示が切り替わって中のクリップを編集することができます。
タイムラインの周りが緑のフレームになっている時は、サブシーケンスが表示されています。
0:25 サブシーケンス内での操作
操作 | 説明 |
---|---|
クリップの分割 | サブシーケンス内のクリップを分割できます。 |
クリップのコピー | サブシーケンス内のクリップをコピーできます。 |
範囲選択してエクスポート | サブシーケンス内の特定の範囲を選択して、エクスポートできます。 |
0:30 サブシーケンスからメインタイムラインに戻す方法
実際にサブシーケンスを使ったユーザーさんから、クリップをメインタイムラインに戻したい時の操作についての質問も寄せられていますが、タイムラインの左上の「メインタイムライン」ボタンを操作するといつでもメインタイムラインに切り替えることができます。
その後、サブシーケンスの中のクリップをコピー&ペーストでメインタイムラインに持ってくることができます。
3. サブシーケンスの活用術
3:00 エクスポートいらずの動画クリップ
サブシーケンスの一番のメリットは、動画クリップと同じように扱えることです。
動画クリップに対して行えるあらゆる操作は、同じようにサブシーケンスとも組み合わせることができるので、従来は一度MP4などの動画としてエクスポートしてから再度インポートして行っていた操作を、エクスポートなしでFilmoraの中だけで行うことができます。
3:10 タイトルアニメーションの作成例
例えば、こんなタイトルアニメーションを作成できます。
3:15 サブシーケンスの中身
サブシーケンスを開いてみると、白黒で作成した横へ流れるテロップに、ビデオエフェクト ▸ディストーション ▸「リボン」を重ねて波打たせているだけのシンプルな作りですが、画像に重ねて、大きさと角度、描画モードと不透明度を調整しているので、従来は一度動画クリップを作成してからでないと表現できませんでした。
3:20 サブシーケンスの利便性
サブシーケンスを使えば動画クリップを作成しなくても同じ表現がができるので、PCの容量を圧迫しませんし、いつでもサブシーケンスを展開して編集が可能です。
3:30 カスタムサブシーケンスの保存
また、カスタムサブシーケンスとして保存しておくことで、サブシーケンスをオリジナルテンプレートとして利用することもできます。
これはとても便利です。
3:40 かわいい動画フレームの作成例
他にもこんなかわいい動画フレームも、サブシーケンスを使って、制作過程でのエクスポートなしで作成できます。
3:45 サブシーケンスの中身
サブシーケンスの中は、サンプルカラーの上にステッカーを2つ配置して、一番上にはエフェクト ▸マルチスクリーン ▸「サラウンド画像」を配置し、パラメータ調整した上でキーフレームを使って、動くパターン背景にしてあります。
3:50 チャンネル背景動画の制作方法
ちなみに、このチャンネルの背景動画も同じような方法で作成しています。
3:55 動画フレームの完成
このサブシーケンスを動画の上に追加して、マスクで切り抜くだけで、かわいいフレームが完成です。
素材を変更すれば、色々なジャンルにマッチするテイストを作成できるので、ぜひ挑戦してみてくださいね。
4. まとめ
Filmora 13の新機能「サブシーケンス」は、動画編集をより効率的に、そしてクリエイティブに行うための強力なツールです。
ぜひ、様々な場面で活用してみてください。